「家ではやらなくていい」と感じている練習3選
「家でも練習させたほうがいいのかな」
「50回、100回って振らせたほうがいい?」
少年野球のお母さんから、
本当によく聞く質問です。
でも、指導者として正直に言うと、
家ではやらなくていい練習もあります。
それは、子どもを甘やかす話ではありません。
子どもを守るために、やらせないほうがいい練習です。
はじめに|“やらせない”は、逃げではありません
「練習しないと差がつくんじゃないか」
そう不安になるのは、とても自然です。
でも、
間違った形で積み重ねる練習は、
あとから直すほうが、ずっと大変になります。
指導者として、
「それなら、やらないほうがいい」と感じる練習を
今日は正直にお話しします。
① フォームを細かく直す練習
家で、
「もっとこうしたほうがいいんじゃない?」
「肘が下がってるよ」
こうした声かけが、
子どもを混乱させてしまうことがあります。
なぜやらなくていいのか
- 正解が分からないまま直してしまう
- 指導者の教えとズレる
- 子どもが何を信じればいいか分からなくなる
フォームは、
グラウンドで、指導者が責任をもって見る部分です。
② 50回・100回と”数を決めた”素振り
一見、とても「頑張っている練習」に見えます。
でも、指導者として正直に言うと、
数を目的にした素振りは、家ではやらなくていいと感じています。
本来、素振りの目的は何か
素振りの目的は、
「たくさん振ること」ではありません。
- 力強いスイングを身につけること
- 正しいフォームを体に覚えさせること
- ピッチャーをイメージして振ること
この3つが、本当の目的です。
なぜ数を決めると危険なのか
- 後半は疲れてフォームが崩れる
- 早く終わらせたい気持ちが勝つ
- 「振った=練習した」と勘違いする
指導者目線で見ると、
数だけこなしている子ほど、
スイングが雑になっていることが少なくありません。
家で無理にやらせなくていい理由
グラウンドでは、
ピッチャーを意識した素振りや、
目的をもったスイングを指導します。
家では、
そこまで再現しなくて大丈夫です。
③ 嫌がっているのに続けさせる自主練
「やる気の問題だから」
そう思ってしまう気持ちも分かります。
でも、
嫌々やっている自主練は、
技術より先に、心をすり減らします。
指導者が気づくサイン
- 表情が暗くなる
- 思い切りがなくなる
- 野球が義務になる
こうなると、
上達より先に「限界」が来てしまいます。
じゃあ、家では何を大切にすればいい?
家で大切なのは、
「追い込む練習」ではありません。
- 一緒に軽くボールを投げる
- 楽しく話を聞く
- 今日はどうだった?と聞くだけ
それだけで、
子どもは十分リセットできます。
指導者として、母に一番お願いしたいこと
家は、
評価されない場所であってほしい。
結果も、回数も、数字もいらない。
「おかえり」
「今日もお疲れさま」
その一言が、
次の日のプレーにつながります。
おわりに|やらせない判断も、立派なサポート
「何かしてあげたい」
そう思う気持ちは、愛情です。
でも、
やらせないという判断も、
同じくらい大切なサポートです。
子どもがまた前を向けるのは、
家に安心できる場所があるから。
その環境をつくってくれている
お母さんに、
指導者として心から感謝しています。



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