―ライバルは、親が決めず、子どもに委ねる―
少年野球をしていると、
必ず出てくる存在があります。
ライバルです。
- 同じポジションの子
- いつも試合に出ている子
- 自分より少し先を行っている子
気づけば、
子どもだけでなく、
親もその存在を強く意識してしまいます。
ライバルを意識すること自体は、悪くない
まず、はっきり言います。
ライバルを意識することは、
決して悪いことではありません。
- 悔しい
- 負けたくない
- 追いつきたい
こうした気持ちは、
子どもが前に進むための
大切なエネルギーになります。
でも、親が「先に言ってしまう」とズレが生まれる
ここで、
一つ大事なポイントがあります。
ライバルという意識は、
親が先に口に出すものではない
ということです。
- 「あの子がライバルやな」
- 「あの子に勝たなあかんで」
こう言ってしまうと、
その瞬間から
親の価値観を押しつける形になります。
子どもは、
本当は別の子を意識していても、
「そう言わなあかんのかな」
と感じてしまうこともある。
親は「黙っておく」という選択も大事
親として、
ライバルだと感じる子がいても、
あえて黙っておく。
これも、
立派な関わり方です。
親が先に名前を出さないことで、
子どもは
自分の感覚を大事にできる。
だからこそ、こんな聞き方がいい
おすすめしたいのは、
このスタンスです。
「お父さん(お母さん)は、
ライバルやと思ってる子がおっても、
それは言わんようにしとくわ。
せやから、正直に教えてほしい。
今、ライバルやと思う子は誰?」
この言い方には、
大事な意味があります。
- 親は決めない
- 親は評価しない
- 子どもの感覚を尊重する
というメッセージが、
ちゃんと伝わります。
子どもから出てきた「ライバル」を、絶対に悪者にしない
子どもが
「〇〇くんかな」
と名前を出したとき。
ここが、
一番大事な場面です。
親が絶対にしてはいけないのは、
その子を
敵のように扱ってしまうこと。
かけてほしい言葉は、これ
その代わりに、
ぜひ使ってほしい言葉があります。
「あの子がおるから、今めちゃくちゃ伸びてるな」
「あの子のおかげやな」
この一言で、
ライバルの意味は
ガラッと変わります。
- ライバル=怖い存在
ではなく、 - ライバル=自分を成長させてくれる存在
になる。
指導者として見てきた、伸びる子の共通点
指導者として現場を見てきて、
伸びていく子には
共通点があります。
それは、
他人を見すぎていないこと。
- 周りがどうでも、自分は自分
- 比べるのは昨日の自分
- できなかったら、次どうするか
ライバルは
「倒す相手」ではなく、
刺激をくれる存在として
自然に捉えられています。
比べる相手を「他人」から「自分」に戻す
親に、
一番大事にしてほしい視点があります。
それは、
比べる相手を、他の子ではなく「我が子自身」に戻すこと。
- 前より声が出ている
- ミスの後の切り替えが早くなった
- 挑戦する姿勢が増えた
こうした変化は、
ライバルがいなくても、
確実な成長です。
親の言葉が、ライバル観をつくる
ライバルがいる環境で、
子どもがどう感じるかは、
親の言葉に大きく左右されます。
- 焦らせる言葉
- 比べる言葉
ではなく、
- 成長を認める言葉
- 環境に感謝する言葉
を選ぶだけで、
ライバルの存在は
力を奪うものから、力をくれるものに変わります。
まとめ
- ライバルは、親が決めるものではない
- 親は「黙っておく」という選択をしていい
- 「教えてほしい」という姿勢が、子どもを安心させる
- ライバルを悪者にしない言葉が大切
- 比べる相手は、他人ではなく「昨日の自分」
少年野球は、
誰かと競う場所であると同時に、
自分と向き合う時間でもあります。
ライバルの存在を、
プレッシャーではなく
成長のきっかけにできるかどうか。
その分かれ道にいるのが、
親の言葉だと思います。



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