― 指導者目線で「これなら大丈夫」と言える練習 ―
「家でも何かやらせたほうがいいのかな」
「でも、私が教えていいのか分からない…」
少年野球のお母さんから、
こんな声を本当によく聞きます。
今日は、指導者として現場を見てきた立場から、
お母さんでも無理なくできて、しかも効果のある練習メニューを3つ紹介します。
ポイントはただ一つ。
**“教えなくていい練習”**です。
大前提|お母さんは「コーチ」にならなくていい
最初に、これだけは伝えさせてください。
お母さんは、
フォームを直したり、技術を教えたりしなくて大丈夫です。
むしろ、
それをやろうとすると
親子関係がギクシャクすることのほうが多い。
今回紹介するのは、
一緒にやるだけで、子どもが勝手に伸びる練習です。
① キャッチボール(ただし“楽しさ”が主役)
王道ですが、やっぱり一番大切です。
ただし、ポイントがあります。
やり方
- 距離は短くてOK
- 正確さより「続けること」を大事に
- ミスしても止めない
お母さんの役割
- フォームは見ない
- 結果も評価しない
代わりに、こんな声かけだけで十分です。
「今の取りやすかったよ」
「続いてるね」
指導者として言いますが、
安心して投げられる相手がいる子は、確実に上達が早いです。
② タオル素振り(フォームは気にしない)
バットがなくてもできる練習です。
やり方
- タオルの端を結ぶ
- ブンブン振るだけ
- 回数は10〜20回で十分
- 軽いバットやおもちゃのバットでも可
お母さんの役割
- 数を数える
- 「疲れた?」と気にかける
フォームの正解・不正解は言わないでください。
実は、
思いきり振る経験そのものが、
スイングの土台になります。
③ ゴロ転がし遊び(練習と思わなくていい)
これは特におすすめです。
やり方
- ボールを転がす
- 取って返す
- 競いながら一緒に楽しむ(先にエラーしたほうが負け、腰が浮いたら負け)
ポイント
- 上手に取れなくてもOK
- 笑って続けられれば成功
指導者目線で見ると、
こういう遊びの延長で育った子は、
動きがやわらかく、野球を嫌いになりにくいです。
よくある質問|「毎日やらせたほうがいい?」
答えは、NOです。
毎日やるより、
「楽しかった記憶」を残すほうが大事。
週に1〜2回、
短時間で十分です。
指導者として一番うれしいのは…
家でこうした時間を過ごしている子は、
グラウンドでの表情が違います。
失敗しても立ち直りが早い。
注意されても折れにくい。
それは、
家に“安心できる場所”があるからです。
おわりに|お母さんへ
「何かしてあげたい」
そう思っている時点で、
あなたはもう十分、いいサポーターです。
教えなくていい。
比べなくていい。
怒らなくていい。
一緒にボールを追いかけた時間は、
必ず子どもの中に残ります。
そしてその時間は、
指導者である私たちにも、確かに伝わっています。
まとめ|お母さんにできることは、もう十分
お母さんが家でできる練習は、
技術を教えることではありません。
一緒に投げること。
一緒に振ること。
一緒に笑うこと。
それだけで、
子どもは安心して前を向けます。
「これでいいのかな」と迷いながらでも大丈夫。
その時間は、必ず子どもの力になっています。
次回予告|家でやらなくていい練習
「もっと練習させたほうがいいのかな」
「周りの子は、家でもたくさんやっているみたい…」
そんな不安を感じたことはありませんか。
次回は、
指導者が正直に言うと「家ではやらなくていい」と感じている練習についてお話しします。
頑張らせすぎなくていい理由。
やらない勇気が、子どもを守る理由。
次回、
家とグラウンドのちょうどいい距離感を一緒に考えていきます。
それではまた!



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