― 辞めたい理由から考える、親の関わり方 ―
子どもから
「野球を辞めたい」と言われた時、
親はどうしても不安になります。
でも私は、
最終的な意思決定は、子ども自身がするべきだと思っています。
だからこそ親が最初にやるべきことは、
「続けさせるか」「辞めさせるか」を決めることではなく、
その選択が、子どもにとって“明るい未来につながるか”を一緒に考えること
だと思っています。
親が持っておきたい、ひとつの判断軸
野球を続けるか、辞めるか。
その判断をするときに、
親が持っておいてほしい基準があります。
それは、
👉 この選択は、子どもにとって明るい未来につながるかどうか
という視点です。
続ける道にも、
違うことに挑戦する道にも、
必ず苦しい過程はあります。
だからこそ、
「楽かどうか」ではなく、
「その先に、前向きな未来を描けるか」
を一緒に考えてあげてほしいと思っています。
少年野球で「辞めたい」と言う理由は、この3つが多い
現場や保護者の声を見ていると、
辞めたい理由は、主に次の3つに集約されます。
- 監督・コーチが怖い、合わない
- 野球が楽しくない
- 他にやりたいことができた
ここからは、
それぞれの理由に対して、
「明るい未来を見せる」という視点を含めた行動ベースのアクション
を整理します。
理由①|監督・コーチが怖い、合わない
よくある背景
- 怒られることが多い
- 何を求められているのか分からない
- ミスを恐れるようになった
この場合、
野球そのものではなく、
環境によって気持ちが削られているケースが多いです。
親ができる行動ベースのアクション
- まずは「それはしんどかったね」と気持ちを受け止める
- 「我慢すればいい」「指導だから仕方ない」と片付けない
- 環境を変えた先に、前向きな未来が描けるかを一緒に考える
もし続ける選択をするなら、
「この環境で頑張り続けた先に、
どんな成長や未来がありそうかな?」
と問いかけてあげてください。
環境を変える選択も、
明るい未来につながる立派な判断です。
理由②|野球が楽しくない
よくある背景
- 試合に出られない
- 成果が見えない
- 頑張りが報われている感じがしない
これは、
野球が嫌いになったのではなく、
今が苦しいだけということがとても多いです。
親ができる行動ベースのアクション
- 「楽しくない=辞めるべき」と決めつけない
- 今の苦しさが、将来どうつながるかを一緒に考える
- 「この壁を越えた先に、どんな自分になれそう?」
と未来の話をする
続けると判断した場合は、
「今はしんどいかもしれないけど、
ここを乗り越えたら、
きっと今より明るい未来が待ってると思うよ」
そんな言葉を、
何度でもかけてあげてほしいと思います。
理由③|他にやりたいことができた
よくある背景
- 興味の幅が広がってきた
- 自分で選びたい気持ちが強くなった
- 成長段階として自然な変化
これは、
後ろ向きな理由ではなく、前向きな変化です。
親ができる行動ベースのアクション
- 「最後までやりなさい」で選択肢を奪わない
- 新しくやりたいことの先に、
明るい未来を描けているかを一緒に確認する - 野球で培ったものが、
次の挑戦にどう生きそうかを話す
辞める選択をする場合も、
「この選択が、
あなたにとって前に進む道なら、
応援するよ」
と伝えてあげてください。
私自身が「本気で野球を辞めよう」と思った時の話
私自身も、
高校2年生の夏に、本気で野球を辞めようと思ったことがあります。
- 夏休みの厳しい練習
- 新チームになり、自分の代で
戦えるビジョンが見えなかったこと - そこから来る、
気持ちの低下
これが、一番大きな理由でした。
両親がくれたのは「答え」ではなく「時間」でした
勇気を出して
「野球を辞めようと思う」と伝えた時、
両親の答えは、たった一言。
「分かった。」
続けなさいとも、
他のことを頑張りなさいとも言われませんでした。
一度離れたからこそ、見えた明るい未来
野球部を休部し、
自分で練習をする中で、
私は気づきました。
**「やっぱり野球が好きだ」**と。
そして、
もう一度野球をやりたいと思い、
監督のもとへ頭を下げに行きました。
あの時間があったからこそ、
今こうして指導する立場にもなれたと思っています。
野球に、遠回りなんてない
辞めたいと思った時間も、
一度立ち止まった経験も、
すべてがその人の道を作ります。
遠回りが、その子の明るい未来につながることもある。
まとめ|親は「明るい未来を信じて言葉をかける存在」
子どもが「辞めたい」と言った時、
親がすぐに答えを出す必要はありません。
大切なのは、
- 理由を聞くこと
- その理由に合った関わりをすること
- どんな選択が、明るい未来につながるかを一緒に考えること
もし続けると判断したなら、
「これを続けることで、
きっと今より明るい未来が待ってるよ」
そんな言葉を、
何度でもかけてあげられる親でいてほしいと思います。
最終的に決めるのは、子ども自身。
親は、
未来を照らす言葉をかけ続ける存在でいればいい。
一緒に、
長い目で、
子どもたちの野球を見ていきましょう。



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