子どもが怪我をしたとき、
親としてまず感じるのは不安だと思います。
- せっかく調子が良かったのに
- 周りに置いていかれないかな
- 早く復帰させたほうがいいのかな
少年野球では、
怪我=マイナス
と感じてしまうのは自然なことです。
でも、指導者としては、
あえてこう伝えたい。
怪我をしている時間は、
見方を変えれば「上達のチャンス」になることがある。
怪我の時期に一番やってはいけないこと
まず最初に、
これだけは避けてほしい。
- 「早く戻らなきゃあかんで」
- 「出遅れるで」
- 「怪我さえなければ…」
こうした言葉は、
子どもの体より先に
心を焦らせてしまうことがあります。
怪我をしている時点で、
子どもはもう十分不安です。
なぜ怪我中が「上達のチャンス」になるのか
一見すると、
練習ができない=成長が止まる
と思われがちですが、
実はそうではありません。
怪我中だからこそ得られる成長があります。
① 野球を「外から見る」時間が増える
プレーできない時期、
子どもは自然と
外から野球を見る立場になります。
- 他の子の動き
- 守備位置の取り方
- 声の出し方
- 判断の早さ
普段は自分のプレーで精一杯で、
なかなか見えなかった部分が、
よく見えるようになります。
これは、
野球を理解する力が伸びる時間。
親の声かけで、この時間の価値は変わる
ここで、
親の声かけがとても大事になります。
例えば、こんな声かけ。
「今は外から野球を見られるチャンスやな」
「他の子が、
どういうタイミングで動いてるか、
どこを見てプレーしてるか、
ちょっと意識して見てみよ」「それを自分に落とし込めたら、
今は試合に出てなくても、
ちゃんと上達してるで」
この声かけのポイントは、
今できないことではなく、
今できることに目を向けさせているところ。
② 「何もできない時間」を「準備の時間」に変えられる
怪我中の時間は、
子ども自身も
「自分だけ止まっている」
と感じやすい。
でも親が、
「今は休んでる時間じゃなくて、
準備してる時間やな」
そう伝えてあげるだけで、
怪我の意味は変わります。
- 見る
- 考える
- 気づく
これも立派な練習です。
③ 見るポイントを一緒に整理してあげる
もし余裕があれば、
こんな関わりもおすすめです。
- 「今のプレー、何が良かったと思う?」
- 「あの子、動く前に何してた?」
- 「自分やったら、どう動きたい?」
正解を求めなくていい。
考えたことそのものを認めてあげることが、
野球を理解する力を育てます。
④ 基礎やイメージを整える時間になる
怪我の部位にもよりますが、
体を動かせない分、
- フォームをイメージする
- 動画で確認する
- シャドーで動きを思い描く
こうした
地味だけど大切な時間を取ることができます。
実際、
怪我明けに動きが良くなる子は少なくありません。
親ができる一番のサポート
怪我中の親の役割は、
とてもシンプルです。
・焦らせない
・今を否定しない
・学びの視点をそっと渡す
無理に前向きにさせなくていい。
「悔しいよな」
「しんどいよな」
この一言があるだけで、
子どもは救われます。
怪我は野球人生の一部
指導者として見てきて感じるのは、
長く野球を続けている選手ほど、
必ず一度は怪我を経験しています。
その時期を、
- 焦りの時間にするか
- 学びの時間にするか
この差は、
あとから必ず出てきます。
「今できない」は「もうできない」じゃない
怪我をしていると、
どうしても
「遅れている」
ように感じてしまいます。
でも、
今できない=もうできない
ではありません。
この時間で積み上げたものは、
復帰したとき、
必ずプレーに表れます。
まとめ
- 怪我中は外から野球を見られる貴重な時間
- 親の声かけで、学びの時間に変えられる
- 「準備している時間」という視点が大切
- 見る・考えることも立派な練習
- 焦らせない言葉が、回復と成長を支える
怪我の時間は、
つらい。
でもその時間を
どう過ごしたかは、
必ず未来につながります。
今は、準備期間。
そう思えるだけで、
親も子も、
少し楽になれるはずです。



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