― 補欠だった私が伝えたい、本当に大事なこと ―
「うちの子、全然試合に出られないんです。」
少年野球をしていると、
この悩みは本当に多いです。
でも実は、私は小学校・中学校ともに補欠でした。
体が小さく、打球も飛ばない。
レギュラーとは明らかな体格差がありました。
悔しかった。
でも、練習もしませんでした。
「どうせ出られないし」
そんな気持ちもあったと思います。
それでも大学まで野球を続けられた理由
正直に言うと、
技術があったからでも、
強いチームにいたからでもありません。
大学まで野球を続けられた一番の理由は――
父との日々の野球の会話でした。
でもそれは、
- 「もっと振れ」
- 「打率を上げろ」
- 「フォームが悪い」
そんな話ではありませんでした。
話していたのは、
- 野球ってどんなスポーツか
- 勝ちって何か
- 努力ってどういうことか
- どんな選手がかっこいいか
そんな“野球観”の話でした。
技術よりも、野球との向き合い方
父は、
私の技術を評価することはあまりありませんでした。
代わりに、
「今日の試合、どう感じた?」
「今のチーム、どんな雰囲気やと思う?」
そんな問いかけが多かった。
その会話があったから、
野球が“自分ごと”になった。
だから補欠でも、
嫌いにはならなかった。
試合に出られない子の親ができること
ここからが本題です。
試合に出られない時、
親ができることは3つあります。
① 技術の前に「野球観」を育てる会話をする
打てない。
守れない。
そこを責めるのではなく、
- 今日の試合、どう感じた?
- どんなプレーがかっこよかった?
- 今のチーム、何が足りないと思う?
そんな会話をしてあげてください。
技術は後からついてきます。
でも、野球との向き合い方は、家庭で育ちます。
② 今の結果で未来を決めない
少年野球は体格差が大きい。
早く咲く子もいれば、
遅く咲く子もいます。
私は大学で初めて、
「野球って楽しい」と思えました。
咲くタイミングは人それぞれです。
③ 明るい未来を見せる言葉をかける
続けるなら、
「この時間はきっと意味がある」
辞めるなら、
「その選択が前向きなら応援する」
どちらにしても、
基準は“明るい未来につながるかどうか”。
親が未来を信じているかどうかで、
子どもの選択は変わります。
野球に遠回りはない
補欠だった時間も、
練習しなかった時期も、
全部、今につながっています。
遠回りに見える時間が、
その子の道を作ることもある。
だから、焦らなくていい。
まとめ|親は技術コーチではなく、対話の相手
試合に出られない時、
親がするべきことは、
技術を教えることでも、
監督を責めることでもありません。
野球について語り合える存在でいること。
それが、
子どもが野球を続けられる土台になります。
補欠だった私が、
今こうして指導する立場にいる。
その背景には、
毎日の“野球の会話”がありました。
親の言葉は、
思っている以上に長く残ります。



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