―ワクワクする目標と、行動につながる声かけ―
「家で自主練しなさい」
そう言われて、素直に動ける子は多くありません。
指導者として現場を見ていても、
自主練をしない子の多くは、
やる気がないのではなく、
“動く理由”が見えていないだけ
だと感じます。
その理由をつくるのが、
子どもがワクワクする目標と
行動まで落とし込める声かけです。
自主練しない=やる気がない、ではない
まず大前提として、
自主練をしないこと自体は悪いことではありません。
- 何をしたらいいか分からない
- やっても意味があるのか分からない
- ゴールが遠すぎる
ただそれだけのことがほとんどです。
大人でも、
「これをやったらこうなる」が見えない努力は続きません。
本当に子どもがワクワクする目標とは?
目標というと、
「レギュラーになる」
「上の大会に出る」
そんな大きなものを想像しがちです。
でも、子どもが本当に動くのは、
ちょっと先の、想像できる目標です。
例えばこんな目標です
- 次の試合、ホームラン打てたらマジでかっこいいな
- アウト1個取れたら、めっちゃヒーローやな
- ヒット1本出たら、ガッツポーズしたくなるな
- フライキャッチできたら、みんなビックリするやろな
「すごいかどうか」より
「想像したら楽しくなるか」
そこが一番大事です。
目標は「気持ち」で終わらせない
ワクワクする目標が出てきたら、
次は 行動につなげる。
ここで親の声かけが変わります。
親ができるOKな声かけ(行動ベース)
❌ ありがちな声かけ
- 「自主練しなさい」
- 「ちゃんと振らんと打てんよ」
- 「やる気あるん?」
これでは、
気持ちはあっても動きません。
⭕ 行動につながる声かけ(具体例)
「次の試合1週間後やな。
毎日バット10回振ったら、
1週間で70回振れるけん。
70回振ったらヒット打てるかどうかの実験やな」
「ホームラン打てたらマジでかっこいいな。
じゃあ今日は
5分だけフルスイングしてみよか」
「アウト1個取れたら嬉しいよな。
毎日キャッチボール10球やったら、
1週間で70球。
これでどうなるか見てみよ」
「うまくいかん日もあるやろうけど、
実験やけん失敗してもOKやな」
👉 ポイントは
“練習”じゃなく“実験”にすること。
親が一緒に喜ぶと、行動は続く
そしてもう一つ、めちゃくちゃ大事なこと。
- 10回振れた
- 今日は5分できた
- 自分から動いた
その時、
親が一緒に喜んであげる。
「できたやん!」
「今のスイングよかったで」
「一緒にやると楽しいな」
このリアクションが、
次の「もう一回やってみよ」につながります。
親が「一緒に楽しむ姿勢」が空気を変える
指導者として見てきて、
伸びていく子の家庭には共通点があります。
👉 家での野球が、
評価の場ではなく
“一緒に楽しむ時間”になっている
- 親も一緒にバットを振る
- キャッチボールをする
- できたことを一緒に笑う
「やらされる自主練」から
**「一緒にやる時間」**に変わると、
子どもは自然と動き出します。
自主練は毎日じゃなくていい
自主練は、
毎日やらなくて大丈夫です。
- 週2〜3回
- 5分だけ
- 数字で見える回数
続いたことを一緒に喜べる形
それが一番長く続きます。
指導者として伝えたいこと
最後に、指導者として本音です。
自主練をするかどうかより、
野球をどう感じているかの方が大事。
- ワクワクしているか
- 楽しめているか
- 安心できているか
そこが整えば、
行動は後から必ずついてきます。
まとめ
- 子どもが動くのは「ワクワクする目標」
- 目標は想像できる距離に置く
- 行動は数字で見える形にする
- 「練習」より「実験」という声かけ
- 親が一緒に喜び、楽しむ
自主練をしない子を変えようとするより、
空気を変える。
その空気を作れるのは、
一番近くにいる親です。



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